【ハースストーンバトルグラウンド】異常+バディ環境での構成の組み方と方向性の判断基準を解説

ハースストーンバトルグラウンド

現環境の構成の組み方について

バトルグラウンドではさまざまな構成が存在します。
現環境ではこれに加えて、異常やバディの影響によって構成の幅がさらに広がっています。

今回は、そんな複雑化した今の環境で
「どのように構成を決めていくか」
「どのタイミングで方向性を固めるか」
について、筆者なりの考え方を解説していきたいと思います。

🪙 種族ごとの大まかな傾向

  • メカ:ビートボクサーの超電磁構成と目を光らせた商人とスパークポッドを活かしたディバシ構成がある。ビートボクサーは組むのが難しいが出力が高い。
  • 悪魔:瓦礫の大将と沈黙の執行者を生かした断末魔悪魔構成。獣があるとより完成度が高くなる。時々ウルズール構成も見かける 
  • 海賊:ロジャースと私掠船員を使ったAPM構成。海賊だけだと勝ちきれないことが多いのでナーガを絡めたりすることによりバフスピードを意識。
  • ナーガ:ディープブルー構成や長とラススケールローグを活かした構成がある。ナーガ種族単体というよりはほかの構成の補助的な役割が多い。
  • :シリシッドとホークストライダーの断末魔構成と長老ラプターを活かした手数獣構成。時々ドスドス構成も見かける。断末魔悪魔構成に弱い。ゴルドリン構成は存在しません
  • ドラゴン:チャームウィングと詩竜を活かして体力を増やす構成。ナーガがあるときにラススケールを用いて全種族ミニオンの攻撃力も伸ばせるとより強い。そのほかにはエヴォーカー構成やカレク構成がある。
  • アンデッド:オラノモノスを生かした手数アンデットと甲殻蘇生者とガイストを生かしたスペル軸の手数アンデット。両方とも断末魔悪魔に弱いのであまり見かけない
  • エレメンタル:ノミで酒場大きくして雪崩を駆使して戦う構成やウルトラヴァイオレット構成がある。
  • マーロック:マジックフィンとマークアイを活かしたスペルマロ構成とニガジルを活かした毒マロ構成がある。スペルマロは組めたときの出力は環境一高い
  • キルボア:巨猪の預言者と気球乗りの測量士と地霊魔導士ルーググを活かしたキルボアとブラッドスナウトの将軍や赤燐の生成者、レイザーフェンの樹術師を活かした勝鬨ボア構成と闇睨の長老と海賊などのお金を生み出すカードを合わせたAPMキルボアがある。どのキルボア構成にも共通して血の石のバフ量が大事である。血の石がバフできていない、できる未来がないならキルボア構成には向かわないほうがいいだろう。

以上の現在主流とされている構成にどのように入っていくかを解説していきます。

メカ

『分極ビートボクサー』を主軸にした超電磁構成

この構成を目指すうえで、
最初に確保したいミニオンは『分極ビートボクサー』ではなく、
同じくグレード6の『ホロ・ローバー』です。

理由として、『分極ビートボクサー』は単体で完結せず、
超電磁のカードを複数確保して初めて真価を発揮するタイプだからです。

一方で『ホロ・ローバー』は、
勝鬨効果で超電磁ミニオンを手札に加え続けることができるため、
継続的にリソースを得られます。

また、『分極ビートボクサー』が手に入るまでの間でも、
『ホロ・ローバー』に超電磁を付与することで盤面を強化できるため、
無駄が少なく時間を稼ぎやすい構成です。

『分極ビートボクサー』を入手した後は、
超電磁ミニオンに繰り返し超電磁をおこなうことでバフを重ねていきます。
超電磁ミニオンをトリプル化して手札に戻し、
再び他のミニオンに超電磁を付与することで、
バフを循環させていくのが基本的な流れです。

グレード6ミニオンが多い構成なので、
『グレイメインの勇者』を使うことで盤面をさらに強化できます。

言葉では少し分かりづらいため、
以下の動画を参考にすると理解しやすいでしょう👇

『神聖なるスパークポッド』を活かした聖なる盾メカ構成

こちらは1位を狙うよりも、
安定して4位以内を目指す構成です。
対面の相性が良ければ勝ち切ることも可能です。

この構成は『神聖なるスパークポッド』を拾うところから始まります。
このミニオン自体が単体でも十分強力なため、
構成への参入ハードルは低めです。

盤面にすでに聖なる盾を持つミニオンが複数いると、
よりスムーズに移行できます。
特に『ハジキロボ』は最後まで盤面に残せる重要なミニオンなので、
確保できていると非常に心強いです。

この構成の基本は、『神聖なるスパークポッド』がもたらす《聖域化》で
盤面全体を強化していくというシンプルな戦略です。

より盤面を強固にするためには、
スペルのバフ量を増やす工夫をすると良いでしょう。

そのため特に相性がいいのが『スーパー建設機』です。超電磁することにより聖なる盾を付けたり疾風を付けたりすることが可能です。

また盤面のミニオンが奇数が多くなることが多々あり使用するスペルも奇数のため『月を食らうものの勇者』も相性が良いです。

悪魔

『瓦礫の大将』と『沈黙の執行者』を生かした断末魔悪魔構成

この構成を目指す際は、まず『瓦礫の大将』を発見することが最優先です。
発見が早ければ早いほど構築の完成度を高めやすく、
盤面の成長スピードにも直結します。

一方で、『沈黙の執行者』や『タイタス・リーヴェンデア』から入るのはおすすめしません。
どちらも単体ではテンポが取れず、
結果的にコインを無駄にしてしまうリスクが高いからです。

もしこれらのカードから入る場合は、
すでにグレード6に到達しており、盤面が十分強い状況に限定しましょう。

悪魔構成は、他の種族との掛け合わせでも強みを発揮します。
特に獣がいるロビーでは、
『ホークストライダーの伝令』や『インゴウインコ』を組み合わせることで
構築の出力をさらに高めることが可能です。

とくに『ホークストライダーの伝令』は戦闘開始時に効果を発動するため、
同じ断末魔構成同士の対面では非常に有利になります。

ただし、両者が『ホークストライダーの伝令』を採用している場合は
もはや神頼みの勝負になることも多いでしょう。

海賊

『空軍提督ロジャース』と『誇り高き私掠船員』を使ったAPM構成

APMとは “Actions Per Minute” の略で、1分あたりの操作回数を意味します。

バトルグラウンドでは、ターンの制限時間いっぱいまで行動してバフや購入を繰り返すような構成を指すときに使われる用語です。

海賊構成では、使えるお金の量を増やすことを目的として立ち回ります。
最も分かりやすい入り方は、『空軍提督ロジャース』を引くことです。

そこから『誇り高き私掠船員』を引ければ、そのままAPM構成を狙うことができます。

さらに、『ブラン・ブロンズビアード』がある場合は、バフ効率や金銭効率が格段に上がるため、
可能であれば採用を検討しましょう。

また、グレード4の『やり手の大盗賊』がすでに盤面にある場合は、
先に『誇り高き私掠船員』を購入してから『空軍提督ロジャース』を入手する流れでも問題ありません。

APM海賊構成は参入しやすい反面、
バフ効率を高めるための工夫が必要です。

『空軍提督ロジャース』と『誇り高き私掠船員』の効果だけでは、スペルでのバフ効率が物足りなくなることもあります。

そのため、以下のようなミニオンを組み合わせてスペルの効率を高めるのがおすすめです👇

  • 『円やかな瞑想者』グレ5ナーガ
  • 『アズシャラのカトラス剣士』グレ3海賊
  • 『ショールフィン』グレ3マロ

さらに、以下のカードはスペル使用時にバフがかかるため、構成に自然に組み込めるとより強力です。

  • 『月を食らうものの勇者』
  • 『救世主ナラァ』
  • 『フックテイル船長』
  • 『隔たれし長』

ナーガ

《ディープ・ブルー》構成

『ディープ・ブルー・クルーナー』と『ゼスティ・シェイカー』を用いて、《ディープ・ブルー》をどんどん成長させていく構成だ。
最終的には、育てた《ディープ・ブルー》のバフ量を固定できた段階で完成となる。

固定する方法として最も簡単なのは『ミュタスペ』だろう。
ディープブルースペルでバフしたミニオンを食べることで、そのスタッツが次のターンも残るという仕組みだ。バフ先は選べないものの、十分に盤面を強化できる。

他にも、エレメンタルがいる場合は《加速する雪崩》を使ってエレメンタルをバフする方法もある。
バフ先の固定を意識できるようになると、構成の安定感がぐっと上がるだろう。

構成への入り方はシンプルで、『ディープ・ブルー・クルーナー』と『ゼスティ・シェイカー』を見つけたらスタート。
ただしこの構成はスペルが育つまでに時間がかかるため、参入が遅いと感じた場合は他の構成に切り替える判断も重要だ。

『隔たれし長』+『ラススケール・ローグ』構成

『ラススケール・ローグ』と『隔たれし長』を活かす構成で、基本的には『隔たれし長』から入る場合が多い。
理由は、『ラススケール・ローグ』がナーガ限定でしかバフできないのに対し、『隔たれし長』は盤面全体をバフできるからだ。

『隔たれし長』を拾い、盤面を強化したら、次に『ラススケール・ローグ』を狙う形でグレードを上げていくと良い。

ただし、無理に『ラススケール・ローグ』を狙う必要はない
盤面にナーガが少ない場合は狙わず、『隔たれし長』で作った盤面の強さを活かして他の構成へ移行しても構わない。特に海賊とは相性が良いため、混成気味に組むのもおすすめだ

『穴潜りシリシッド』構成

『穴潜りシリシッド』を拾い育成するところから始める。
手数を稼ぐために、『マナセイバー』や『下水ネズミ』などを活用すると良い。

育成を進めながら、途中の酒場で『インゴウインコ』や『タイタス・リーヴェンデア』が見えたら購入していこう。
バフ量が十分になったら、手数を出すカードを減らし、『ニュウヅァオ』など戦闘に強い獣を入れることで構成が完成する。
さらに『ホークストライダーの伝令』が揃っていれば、構成の完成度はさらに高まる

『長老ラプター』構成

『長老ラプター』を拾い、盤面に手数が出る獣ミニオンを置けば完成する。
この構成は参入がとても容易で、比較的高い出力が期待できる点が魅力だ。
ただし、勝ち切るのは難しいため、自身のライフ状況と相談しながら、必要に応じてシリシッド構成へ移行するのが良い。

ドラゴン

『チャームウィング』構成

『チャームウィング』と『執拗な詩龍』を活かして体力を増やす構成がある。
構成への参入方法はいくつかあるが、最も多いのは『太始の怪物』から徐々に移行していく方法である。

『太始の怪物』の効果により、盤面の強さを維持しながらチャームウィングの育成も同時に行えるためだ。
『太始の怪物』構成中に『チャームウィング』を見つけたら、この構成を狙うと良い。
その後も盤面の強さを維持しつつ、『執拗な詩龍』を探してチャームウィングの戦闘中効果を永続化していくのが理想である。

さらに、ナーガがいる場合は『ラススケール・ローグ』を使用することで、『太始の怪物』の攻撃力まで育てられるため、積極的に狙うとより強力な盤面を作れる。

アンデッド

『萎凋のオラノモノス』を活かした手数アンデッド構成

手数アンデッドは、グレード6の発見で『殺り手の死事人』か『萎凋のオラノモノス』を引けた場合に狙ってみると良い。『萎凋のオラノモノス』を引けた場合は、すでに盤面に蘇りミニオンがいる状態で選択できると理想的だ。『殺り手の死事人』は自身の効果でアンデッドを持ってきてくれるため、盤面によらず取っても問題ない(理想はすでに盤面に手数があること)。

構成の完成度を高めるには、『萎凋のオラノモノス』の効果をできるだけ多く発動させられるように、蘇りミニオンを盤面に並べることが重要になる。また、『萎凋のオラノモノス』の2枚目や3枚目を探すことでさらに強化を図れる。道中で『多くの顔を持つ者ノイヅル』を見つけた場合は、盤面の安定感が増すため購入を検討しても良い。

『甲殻蘇生者』と『友好的なガイスト』を活かしたスペル軸のアンデッド構成

『甲殻蘇生者』と『友好的なガイスト』を活かしたスペル軸の手数アンデッド構成は、すでに盤面が手数によっており、そこに『甲殻蘇生者』を見つけた場合にのみ参入しよう。この構成は強くなるまでに時間がかかるうえ、必要なパーツが揃わないと出力が大きく落ちてしまう。そのため、あまり無理して狙わないほうが無難である。

エレメンタル

『厨房の悪夢ノミ』構成

ノミ構成は、エレメンタルを売り買いして酒場のエレメンタルを育てながら戦う構成です。
この構成に向かう場合は、すでに 『ランタン・ラヴァ』『ブラン・ブロンズビアード』 を持っている状態で 『厨房の悪夢ノミ』 を見つけたときに入るのが理想的です。

『ランタン』や『ブラン』が必要な理由は、エレメンタルの売買でゴールド消費が激しく、お金がすぐになくなってしまうからです。

また、この構成は酒場のエレメンタルが巨大化していく一方で、自分の盤面そのものは強くなっていかない 点に注意が必要です。
大きくした酒場ミニオンを購入するだけでは勝ち切れないため、

  • 《加速する雪崩》や《貪り食らうものとの交信》を使って盤面にスタッツを移す
  • 積極的にトリプルを狙う

といった工夫で、酒場の成長をしっかり盤面に還元していく意識を持ちましょう。

『ウルトラヴァイオレットの超越者』構成

ウルトラヴァイオレット構成は、『ウルトラヴァイオレットの超越者』 を見つけたときに参入できる構成です。
ただしこちらも、『ランタン・ラヴァ』か『ブラン・ブロンズビアード』を持っているときに狙うのが望ましいです。
理由はノミ構成と同様で、売買によるお金の消費が激しいためです。

ウルトラヴァイオレット構成は盤面の伸びが強力で、エレメンタルのスタッツが上がります。一方で、他の勝ち筋がほとんどないため、とにかくエレメンタルを売り買いし続けて『ウルトラヴァイオレット超越者』のバフ量を育てていく のが重要です。

マーロック

スペルマロ構成

スペルマロは非常に強力で環境で最も出力が出る構成ですが、その分構成難易度が高いのが特徴です。
まず、この構成を目指すには『マジックフィンの菌学者』『大きくなれよマーク・アイ』が必須。
さらに出力を最大化するためには、
『ブラン・ブロンズビアード』『ドラッカリの呪い師』があると理想的です。

ただし、これらのカードだけではスペルを育成できません。
そのため、『フェルの炎吹師』や『スーパー建設機』といったスペル育成枠も必要になります。

入り方の例

この構成への入り方はいくつかありますが、よくあるパターンは
『ブラン・ブロンズビアード』をすでに持っている状態で、グレード6にあげ『原子フィンの見張り番』から『マジックフィンの菌学者』を発見するルートです。

『マジックフィン菌学者』で複製するスペルは《アゼライトパワー注入》が理想ですが、
妥協案として
《キラリング》《タイムマネジメント》でも十分に戦えます。

またライフが十分にある場合は《石油を掘り当てた》や《クローン巻貝》などでリソースを伸ばす手段も取れます。

どのスペルを複製するか、バフ系を優先するか、リソースを取るか、
また『大きくなれよマーク・アイ』や『ドラッカリの呪い師』を待てるか
これらの取捨選択がこの構成の難しいところです。

注意点

出力が高いからといって、無理に狙うのは危険です。
この構成を成功させるには、
今の盤面の強さをしっかり把握し、完成まで耐えられる形を作ることが何よりも大切です。

上手いプレイヤーほど、途中経過の盤面を強く維持しながら最終形に間に合わせています。

毒マロ構成

毒マロは、『ニガジルスピッター』を軸に『ベースギル』や『大暴走リロイ』を組み合わせ、
1対1交換を繰り返して手数の差で勝つ構成です。

この構成は、『ニガジルスピッター』がほぼ必須と言っていいでしょう。
ただし、スペルマロのように「狙って組む」ものではなく、
毒持ちや『大暴走リロイ』を拾いながら自然と形成される構成と考えるのが現実的です。

上のような画像を意識して組んでみてください

キルボア

どのキルボア構成でも共通して重要なのが、血の石のバフ手段を確保すること です。
これがないとキルボアはスタッツが伸びず、構成として成立しません。

特におすすめのバフ源は 『赤燐の生成者』 です。
このカードを引けた段階で、キルボア構成を狙う選択肢が一気に現実的になります。
序盤〜中盤で『赤燐の生成者』を確保できたら、酒場の様子を見つつ構成の方向を定めましょう

巨猪の預言者+ルーググ型

『巨猪の預言者』+『気球乗りの測量士』+『地霊魔導士ルーググ』 を活かした構成。
これらのカードで血の石を継続的に獲得・強化しながら、盤面全体をじわじわ育てていけます。

血の石を確保するのにキルボアを売り買いするのでお金が増やせるカードがあるとバフ効率が伸びる場合がある。

盤面を整える際は、血の石を無駄にせず毎ターンしっかりと活用していく意識が重要です。

勝鬨ボア構成

『ブラッドスナウトの将軍』を中心とした構成で、カードパワーが非常に高く、見つけ次第取りたいミニオンです。
さらに『殴るボア』や『レイザーフェンの樹術師』も血の石バフが乗っていると単体でも強力なので、積極的に購入して問題ありません。

この構成は序盤から盤面を強く維持しやすく、特にテンポを維持したまま勝ちを狙うプレイに向いています。

APMキルボア構成

『闇睨の長老』と海賊系のミニオン(例:『ロジャース』など)を組み合わせ、お金を生み出しながら血の石を盤面に配っていく構成です。
いわゆるAPM(Actions Per Minute)型で、制限時間いっぱいまで操作を続けることで爆発的に盤面を強化できます。

この構成に向かう際はお金をどれだけ使えるかが重要なため『ブラン』をすでに持っている場合などは特に参入しやすいでしょう。

終わりに

今回は種族を中心にしてどのように構成の軸を決めていけばよいかを解説しましたがこれはまだバトグラの一部の編成にすぎません。他にも『太始の怪物』をいかした勝鬨編成があったりバディを活かした特有の構成が多数存在しています。

ただこの基本の構成を知ることにより今までどのように編成を組めばいいか分からなかった方の手助けになれば幸いです。

これからもバトルグラウンドを楽しんでいきましょう。

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